宝塚のオブジェ「生」、1月16日点灯 準備進む
2012/12/24 19:25
ライトアップされる震災追悼オブジェ「生」=2012年1月16日、武庫川中州
阪神・淡路大震災発生から丸18年を迎える来年1月17日を前に、阪急宝塚南口駅近くの武庫川中州の震災追悼オブジェ「生」がライトアップされる。点灯は、「1・17」前日の16日夕。発生時刻の12時間前の午後5時46分に黙とうする。
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「生」のオブジェは、兵庫県宝塚市在住の現代美術家大野良平さん(53)が震災10年目の2005年1月、「街と人の心の再生」を願って制作した石積みアート。台風や豪雨による武庫川の増水でいったんは自然消滅したが、同市在住の作家有川浩さんの小説「阪急電車」に登場して脚光を浴び、10年12月に再現された。
「1・17」に合わせたライトアップは3回目。市内の犠牲者118人に合わせ、118本の懐中電灯で照らし、「生」の字を浮かび上がらせる。また、1月14日午後1時からは、積み上げられた石の一つ一つに震災への思いや被災者へのメッセージを筆で記すイベント「祈りのかけら」を実施する。
12月上旬に、一部崩れていたオブジェをボランティアらが修復し、ライトアップに向けて準備を進めている。大野さんは「『3・11』もあり、市民の輪が広がってきた。震災を風化させないためにも、途絶えることなく続けていきたい」と話している。問い合わせは市政策推進課TEL0797・77・2001
(松本大輔)