教訓伝え備えよう 県民会議が「1・17安全の日宣言」
2013/01/17 05:30
「ひょうご安全の日推進県民会議」(会長・井戸敏三知事)は17日、「1・17ひょうご安全の日宣言」で、阪神・淡路大震災の教訓を伝え、備えに生かすことの大切さを呼び掛ける。
関連ニュース
九州豪雨 被災地支援へ準備本格化 兵庫県内
子育て世代の防災冊子作製 神戸市とP&Gが協力
9カ国の行政職員 神戸・新長田のまちづくり視察
同日午前11時50分から、「ひょうご安全の日 1・17のつどい」が神戸市中央区脇浜海岸通1の人と防災未来センター「慰霊のモニュメント」前で開かれ、県民会議の河田恵昭企画委員長が宣言を読み上げる。
(全文は次の通り)
阪神・淡路大震災から18年が経った
私たちは日本と世界の多くの人たちに
地震を経験する前に この教訓を知ってもらいたい 使ってもらいたい
そのように願って 発信し続けてきた
災害は姿を変えて 私たちと社会を突然襲う
東日本大震災もそうだった
巨大な地震と津波は 私たちに恐怖をもたらし
多くの被災者と傷ついたコミュニティ そして荒ぶる国土を残して去った
1万9千名に及ぶ犠牲者 そのうち2千7百名は 行方不明のままだ
続いて起こった原子力発電所の事故では
いまだに多くの住民が ふるさとを追われたままだ
阪神・淡路大震災から 120回を超える被害地震が起こった
もう災害は 起こらないで欲しい
でも 南海トラフ巨大地震や首都直下地震の発生も心配だ
起これば未曾有(みぞう)の被害をもたらすが
その対策に時間がかかり 財源も必要だ
でも 一歩ずつ前進したい
減災の考えで 次なる災害に備えたい
それには災害文化をつくり 伝え そして備えて行動するしかない
伝えよう もっと伝えよう阪神・淡路大震災の教訓を
震災の教訓は すべての災害に通じる知恵だから
2013年1月17日
ひょうご安全の日推進県民会議