宝塚北高生が復興テーマに舞台 中高生の全国防災会議で
2014/01/11 21:08
震災直後の新聞紙面を模した衣装で演じる生徒たち=11日、東京・国立オリンピック記念青少年総合センター
兵庫県立宝塚北高校演劇科の2年生41人が11日、東京都内で行われた「中学生・高校生による全国防災会議」で、太平洋戦争や阪神・淡路大震災など、幾度も大きな被害を受けながら復興を遂げた神戸の人々を取り上げたミュージカルを上演した。
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披露されたのは、同校のオリジナル作品「わたしはカメラだ~神戸復興物語」。終戦後、神戸・新開地で焼け残った映画館を舞台に、死傷者数百人に上ったという1896年の湊川水害、神戸だけでも4千500人以上が亡くなった1995年の阪神・淡路大震災と、過去と未来の災害を絡め復興に向かう姿を表現。大震災を経験していない生徒たちは自ら学習を重ね、震災直後の新聞紙面をデザインに取り入れた衣装で踊る演出も加えた。
東日本大震災の被災地から参加した宮城県女川町の中学3年鈴木智博君(14)は「壊れた街から立ち上がる姿が、自分たちの活動に重なって感動した」。出演した宝塚市の掛橋七海さん(16)は「被災した人にどう受け止められるか不安もあったが、思いは伝えられたかな」と話した。
会議には国内外約50校の中高生が集い、県内からは舞子高校環境防災科など10校が参加。12日まで開かれている。(山本哲志)