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阪神・淡路大震災による焼死者数
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阪神・淡路大震災による焼死者数

 阪神・淡路大震災で、火災によって亡くなった人の数には、2種類の「公式数」がある。兵庫県が公表する「県内403人」に対して、神戸新聞社が県内の被災市のデータを集計したところ、合計数は「558人」。150人以上も異なるのは、「焼死」の判断が難しく、定義が一致しないという背景がある。

 県は、火災発生件数259件、焼損床面積83万3346平方メートルを確定数値として公表。焼死者は2005年の調査により、403人と発表している。

 神戸新聞社は、火災のあった県内11市に焼死者数を確認。神戸市528人▽西宮市13人▽尼崎市11人-などで、合計すると558人。県の集計より155人多くなった。

 数字が異なる理由は、「焼死者」の考え方の違いがある。県の05年調査では、犠牲者の名前、性別、死亡日、死因などのデータを分析。「『死因』の項目が『焼死』の人数を集計した」と説明する。

 一方、神戸市は独自で集計し、焼損した家屋などから見つかった遺体、遺骨を「焼死者」として計上。「検視などによる死因が『不詳』の犠牲者も含まれる」とする。西宮市も「火災状況などから総合的に判断し、死因が断定できないケースも含まれる」という。

 各市は主に消防が現場を調査した上で積み上げた数字であるのに対し、県は死亡者データの一項目として死因を取り上げており、違いが出たようだ。

 室崎益輝・神戸大名誉教授(防災計画学)は「倒壊家屋が焼けた場合、直接の死因の特定は困難」と指摘。「どちらも正しい数値で、私自身、必要性に応じて使い分けている。専門家らが引用する場合は、定義を明確に示すべきだ」と話している。(武藤邦生)

2014/8/17

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