ボランティアを増やすためには 神戸で討論会

2015/01/17 06:53

ボランティア活動について話し合ったパネルディスカッション=16日午後、神戸市中央区東川崎町1

 「ひょうご震災20年ボランタリー活動フォーラム」(神戸新聞社後援)が16日、神戸市中央区の神戸クリスタルタワーで開かれた。阪神・淡路大震災と東日本大震災を踏まえ、災害ボランティアを増やすためにできることなどを語り合った。(上田勇紀) 関連ニュース 大震災後から緑化推進 ボランティア団体が記念総会 熊本地震復興支援へ出発 丹波市のボランティア 学生ボランティア養成へ 関学千刈キャンプで研修

 「ボランティア元年」と呼ばれた阪神・淡路から20年に合わせ、ひょうごボランタリープラザ(神戸市中央区)などが主催した。
 同プラザの室崎益輝所長は「巨大災害が多発する激動期において、行政と市民の間を埋めるボランティアの役割は重要。大学生やシニアにとっては学びの場や生きがいになる」とあいさつ。NHK解説主幹の鎌田靖さんは「東日本では阪神・淡路の教訓が効き過ぎて、自粛の動きがあり、本来のボランティアの意味である自由意思がそがれた側面があった」と指摘。「混乱は避けるべきだが、『行きたい』という意思は大事にされるべき」と話した。
 パネルディスカッションでは有識者や内閣府の防災担当参事官ら5人が、今後のボランティアの役割を議論。東北でボランティアに携わる神戸親和女子大学4年の笠原麻衣さんは「参加したくても費用面などから難しい学生もいる。現地で学んだことを伝えていきたい」と話していた。

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