震災20年 原発避難者に関心を 福島の男性神戸で講演
2015/01/18 10:10
震災20年メモリアル集会で講演する福島県楢葉町にある宝鏡寺の住職早川篤雄さん(75)=神戸市中央区、市勤労会館
市民団体「阪神・淡路大震災救援・復興兵庫県民会議」が17日、神戸市中央区の市勤労会館で震災20年メモリアル集会を開いた。福島県楢葉町にある宝鏡寺の住職早川篤雄さん(75)が講演し、「福島原発事故の現状を知り、被災者の生活再建を応援してほしい」と訴えた。
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早川さんは東京電力福島第1原発事故後、同県いわき市で避難生活を送りながら、避難者訴訟の原告団長を務めている。楢葉町の住民の2割強が「帰還したくない」と答えたアンケート結果を示し、「多くの家族が戻らなければ地域は消滅する」と不安を訴えた。
東北の被災地では放射性廃棄物の処分場の問題や原発労働者の安全を心配する声が多いという。早川さんは「事故収束まで関心を持ち続けてほしい」と力を込めた。(桑名良典)