震災20年 伊丹市出身、南野陽子さん 神戸の商店街で朗読
2015/01/17 20:25
「しあわせ運べるように」の歌詞を朗読する南野陽子さん=神戸市長田区二葉町4
阪神・淡路大震災で甚大な被害を受けた神戸市長田区の西神戸センター街で17日、無料ライブ「ワンハート」が開かれた。伊丹市出身の女優南野陽子さんも出演し、追悼の思いを込めて「しあわせ運べるように」の歌詞を朗読した。
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同センター街は震災で多くの店舗が全壊。ライブは震災10年の2005年、商店主たちが復興に弾みを付けようと始めた。
ライブ開始の午後5時半には、アーケード内に大勢の人だかりができた。同46分に会場の全員で犠牲者に黙とうした後、南野さんが「しあわせ運べるように」の歌詞をかみしめるように読み上げた。
続けて、近くの市立真陽小学校6年の児童約25人が同曲を合唱。高校時代の同級生を震災で亡くした南野さんは「震災を経験した人が一生懸命に生きてきたことが、子どもたちの歌で伝わってきた」と目を潤ませていた。
神戸のアイドルグループ「KOBerrieS♪(コウベリーズ)」なども出演し、会場を盛り上げた。同センター街の田中豪人会長(69)は「今後も活気ある商店街を目指したい」と力を込めた。(那谷享平)