震災20年 華原朋美さん賛美歌、中高生と共演

2015/01/17 19:51

アメイジング・グレイスを歌い上げる華原朋美さん=神戸市立駒ケ林中学校

 阪神・淡路大震災の被災者を励まし、記憶を伝える「感謝 そして元気を明日へつなぐコンサート」が17日、神戸市長田区若松町7の市立駒ケ林中学校で開かれた。歌手の華原朋美さん(40)と高石ともやさん(73)、指揮者の佐渡裕さん(53)が市内の中高生約270人と共演。地元住民ら約400人と音楽で心を通わせた。 関連ニュース 華原朋美さんが活動休止 体調不良で約1カ月間 神戸から東北へ歌声届け 華原朋美さんら公演 神戸 「震災コンサート」出演の歌手・華原朋美さんと高石ともやさんらが会見

 長田区の中学校長らでつくる実行委員会の主催。高石さん、佐渡さんは5年ごとに出演している。
 高石さんは「多くの人のやさしさに救われました」「あの日の電話ありがとう」と被災者の思いを歌で代弁し、華原さんも賛美歌「アメイジング・グレイス」を歌って犠牲者を追悼。佐渡さんの指揮で市内中学、高校計8校の生徒が「上を向いて歩こう」の合同演奏と合唱を披露し、観客も声を重ねた。
 合唱に参加した兵庫県立長田高校2年の竹下理那さん(17)は「音楽を通じ、被災された方と心一つになれた気がする。多くの人に支えられて今の神戸があることを伝えていきたい」と話した。(阿部江利)

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