ポスト震災20年 神戸で国土計画や公共投資めぐる議論
2015/01/21 12:12
東京一極集中などについて意見が交わされた分科会=神戸国際会議場
阪神・淡路大震災から20年の取り組みを振り返り、今後の災害への備えを議論し発信する「メモリアル・コンファレンス・イン神戸2015」が20日、神戸市中央区の神戸国際会議場で始まった。21日まで。
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人と防災未来センターなどでつくる実行委主催。河田恵昭・同センター長らの基調講演の後、6テーマで分科会が開かれた。
「国土のグランドデザイン」をテーマにした分科会の討論では、東京一極集中の是正に向け、国土計画のあり方や公共投資の必要性などが議論された。
藤井聡・京都大教授は「システムが有機的につながる現在、一極集中は国が滅びかねないリスクだ」と危機感を訴え、企業に地方移転を促す税制優遇などの必要性を訴えた。
家田仁・東京大教授は、集中の是正には「リスクの“見える化”が必要」と強調。さらに、首都圏と名古屋、関西への時間距離を縮めるリニア中央新幹線が「分散化のチャンスになるのでは」と話した。
21日は午前10時~午後5時半。実行委(人と防災未来センター内)TEL078・262・5068
(高田康夫)