首相「20年の経験 防災に」「阪神・淡路」被災地を視察

2015/06/03 16:22

久元喜造・神戸市長(右端)から「1・17希望の灯り」について説明を受ける安倍晋三首相=16日午前、神戸市中央区の東遊園地(代表撮影)

 発生から20年を迎えた阪神・淡路大震災の復興状況を確認するため、安倍晋三首相が16日、兵庫県入りした。神戸・三宮の東遊園地では、現役首相として初めて「慰霊と復興のモニュメント」に献花。震災で犠牲になった6434人の冥福を祈った。 関連ニュース 吉野復興相「全力尽くす」 27日に被災地訪問 小池知事、熊本地震の被災地訪問 復興応援で 巨人の長野らが被災地訪問 熊本で18日に公式戦

 久元喜造神戸市長らとともにモニュメントを訪れた安倍首相は、献花台に花束を供えた後、一礼。犠牲者の名を刻んだ銘板やガス灯「1・17希望の灯(あか)り」を見て歩いた。
 その後、神戸市中央区の「人と防災未来センター」を訪問。河田恵昭センター長が震災直後の街並みを再現したジオラマなどを紹介しながら、来館者の6割が小中高生である状況を説明。耐震化や防災・減災を社会に訴える拠点の重要性を伝えた。
 語り部3人とも意見交換。安倍首相は「20年の経験を防災に生かすことが大切。われわれも(阪神・淡路と東日本大震災の)二つの災害の経験を今後に生かしたい」と話した。
 続いて、同市内のホテルで女性起業家らと懇談した。(岡西篤志、磯辺康子)

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