音楽で震災語り20年 東京のピアニストら 3小学校で演奏会

2015/06/20 15:17

手拍子をしながらピアノの音色と歌声の美しいハーモニーを楽しむ児童ら=糀台小学校

 音楽を通じて阪神・淡路大震災の記憶を若い世代に語り継ぐ「ふれあいコンサート 花」が19日、西区糀台3の糀台小学校など3校で開かれた。ピアノ演奏と歌で奏でられる童謡やクラシック音楽を、児童らは手拍子などしながら楽しんだ。(秋山亮太) 関連ニュース 大分の音楽祭で小澤氏協演 アルゲリッチ氏と協奏曲 ベルギーで復興慈善公演 堀米ゆず子さんら演奏 坂井時忠音楽賞 神戸の釈迦郡さん、宝塚の迎さん


 震災翌年の1996年、ピアニストの小林万里子さん=東京都=らが、被災した子どもたちを励ますために始め、今年で20年目。友人らと毎年、春と秋に神戸市内の小学校計12校で演奏会を開いている。
 糀台小での演奏会では、小林さんのほか、ソプラノ歌手馬原裕子さん、メゾソプラノ歌手富岡明子さん=太子町出身=が出演。初めに、児童らに震災で多くの人が犠牲になったことを説明し、追悼に「アヴェマリア」を厳かに歌った。
 「茶摘み」や「雪」など童謡のメドレーも披露。「ドレミの歌」では児童らも体を上下に揺らし、元気いっぱいに全員で合唱した。
 「今日聞いた話とメロディーは、心にずっと残ると思います」と6年の岡部幹也君(11)。小林さんは「音楽で震災のことを何か感じてもらえるよう、これからも頑張りたい」と話した。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ