阪神・淡路大震災 語り継ぐ意味考える 明石で最後のリレートーク

2015/06/21 15:19

文化的な側面から震災について語り合ったリレートーク=明石市立文化博物館

 阪神・淡路大震災20年の1月17日にスタートした、被災地の学芸員らによる震災をめぐるリレートーク「語り継ぐこと」が6月20日、明石市立文化博物館(同市上ノ丸2)で最終回を迎えた。 関連ニュース 新天皇に即位の皇太子さま 兵庫は20回超訪問 長田の「シューズプラザ」 神戸の住宅会社に売却 神戸で全日本広告連盟大会 京都や新潟の取り組み表彰

 県立美術館をはじめ、神戸、芦屋、明石市にある九つの文化施設学芸員らが毎月、各施設で実施。多様な視点で当時を振り返り、震災について考えた。
 この日は、元神戸アートビレッジセンター(神戸市兵庫区)の美術担当、伊藤まゆみさんと、同博物館調査・研究部長のとみさわかよのさんが対談。約40人が聴き入った。
 世代や被災体験の有無により震災やまちのイメージが違うことに触れ「対話から初めて見えてくるもの、気づくことがある。言葉を交わすことで距離が近くなる」とした。参加者を交え、伝えることの難しさや葛藤、震災を語り継ぐ意味を確かめ合った。
(新開真理)

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