自治体同士で震災の教訓を共有 神戸で研修会
2015/07/29 16:16
阪神・淡路大震災での神戸市の対応について耳を傾ける参加者ら=神戸市危機管理センター
自治体が災害対応の経験と教訓を共有し、大規模災害に備えるための「中越大震災ネットワークおぢや」の研修会が28日、神戸市危機管理センター(中央区加納町6)で開かれ、27自治体から、危機管理の担当者らが出席した。
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2004年の新潟県中越地震を機に、同県小千谷市などを事務局に発足した同ネットワークは現在、全国76自治体が参加。年1回、情報交換などを兼ねた研修会を開いている。
この日は、阪神・淡路大震災での救助活動や復興での取り組みなどについて、神戸市職員らが講演。地域防災計画の改定や、上下水道などライフラインの多重化の重要性について語った。参加者からは「自助や共助の重要性をどのように市民に伝えるか」「震災経験のない職員の研修はどうしているか」などの質問があった。
29日午前10時~正午には、あすてっぷKOBE(神戸市中央区橘通3)で、市民による防災、減災活動をテーマにした市民公開シンポジウムがある。無料。市危機管理室TEL078・322・6487
(長嶺麻子)