「阪神・淡路」の被災者看護 故黒田さんの足跡学ぶフォーラム 東京

2015/08/24 16:21

生前の黒田裕子さんについて講演する宇都幸子さん(右)=東京都港区新橋6、福祉プラザさくら川

 阪神・淡路大震災後に高齢者の見守りや災害看護に力を注ぎ、昨年9月に亡くなった黒田裕子さんの足跡に学ぶフォーラムが23日、東京都内で開かれた。約80人が災害時の要援護者支援について考えた。 関連ニュース 長田の「シューズプラザ」 神戸の住宅会社に売却 神戸で全日本広告連盟大会 京都や新潟の取り組み表彰 阪神・淡路大震災劇、再演始まる 石田純一さんも

 黒田さんが理事を務めた認定NPO「災害福祉広域支援ネットワーク・サンダーバード」(東京都)が、設立10年を記念して開いた。
 黒田さんと行動を共にした「阪神高齢者・障がい者支援ネットワーク」(神戸市)の宇都(うと)幸子代表が、「黒田裕子の目指したもの」と題して講演。「被災地で命を守るため、医療だけでなく生活環境にも目を向けることが原点」と指摘。「声にならない声を心で聴くことを大事にしていた」と振り返った。
 サンダーバードは、黒田さんに続き、代表理事の小山剛さんも今年3月に死去。災害時の要援護者支援システムづくりを目指しており、安井あゆみ事務局長は「2人の思いを引き継ぎ、支援の仕組みを育て続けたい」と話した。
(段 貴則)

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