心の復興支えて 1・17竹灯籠 最後の文字入れ

2016/01/06 16:28

祈りを込め、竹灯籠に文字を書き入れる参加者たち=6日午前、神戸市灘区(撮影・小林良多)

 阪神・淡路大震災から21年の追悼行事に向け、ボランティア団体「神戸・市民交流会」が6日、神戸市灘区の摩耶埠頭(ふとう)公園で、追悼に使う竹灯籠約80本に文字を書き入れた。 関連ニュース 九州豪雨 被災地支援へ準備本格化 兵庫県内 子育て世代の防災冊子作製 神戸市とP&Gが協力 9カ国の行政職員 神戸・新長田のまちづくり視察

 竹灯籠は三宮・東遊園地で開かれる「阪神淡路大震災1・17のつどい」で約7千本が並べられる。これまで「1・17」の文字を形作ってきたが、今回は実行委員会が公募して決める。
 市民交流会は今年3月に解散し、別の団体に引き継ぐ予定で、2001年から続く作業は今回が最後となる。
 竹灯籠には、同市東灘区の書道家佐井麗雪さん(57)らが「祈り」「忘れない」などと筆を走らせた。これまでに竹を提供してきた県内外の約80の個人・団体名も記した。
 交流会の山川泰宏事務局長(77)は「心の復興を支えた竹灯籠が、多くの協力で成り立ってきたことへの感謝を込めた」と話した。(阿部江利)

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