震災21年 学生らの死を忘れない 関学大で礼拝
2016/01/06 13:59
ハンドベルを15回鳴らす間、黙とうする参加者=6日午前、西宮市上ケ原一番町(撮影・三津山朋彦)
阪神・淡路大震災で学生15人、教職員ら8人が亡くなった関西学院大(西宮市)で6日、震災犠牲者を追悼する合同チャペル(礼拝)があった。参加した学生らは、震災の記憶をあらためて心に刻み、静かに祈りをささげた。
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震災の経験を伝えようと、1996年から毎年、合同チャペルを開いている。
上ケ原キャンパス内の「ランバス記念礼拝堂」には、学生や教職員ら約100人が参加。震災時に神戸市内でボランティアをし、東日本大震災では仙台で被災したという神学部のジェフリー・メンセンディーク准教授がメッセージを語った。
学生の中には当時生まれていなかった人もおり「忘れないということは一つの意思の表れ。犠牲者を追悼し、忘れないための営みを重ねていきましょう」と呼び掛けた。
学生の代表がハンドベルを、亡くなった学生数と同じ15回鳴らす間、全員で黙とう。参加した商学部1年の川合紗千恵さん(19)は「祖父母が神戸で被災し、話を聞いていたので初めて参加した。震災があったことを忘れずに生活したい」と話していた。(吹田 仲)