震災「メモリアルウォーク」 4500人思い胸に
2016/01/18 12:00
元町商店街を通るメモリアルウオークの参加者=17日午前10時26分、神戸市中央区元町通5(撮影・山崎 竜)
震災で大きな被害を受けた地域を歩き、当時に思いをはせる「1・17ひょうごメモリアルウォーク」が17日、神戸・阪神間で開かれた。約4500人が神戸、西宮、芦屋市の6カ所に分かれ、神戸市中央区のHAT神戸を目指し出発。震災モニュメントや慰霊碑を巡る2~15キロのコースを歩きながら、災害時の避難経路も確認した。
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「ひょうご安全の日推進県民会議」が主催。2001年1月17日から毎年開いている。
初参加の男性会社員(50)=兵庫県播磨町=は、同区の市立中央体育館前をスタートする5キロのコースに挑戦。あの日、神戸市須磨区で倒壊した自宅に左半身を挟まれ、昼前に救出された。左目を失い、今も左足にしびれが残る。
「義眼になって21年。元気に歩けるほど回復したことに感謝して臨みたい」。男性は言葉に力を込め、親子連れら約1200人とともに歩き始めた。
同市中央区の危機管理センターでは、ウォークに合わせて非常食などが展示され、参加者に保存食の菓子も配られた。
神戸市立霞ケ丘小学校(同市垂水区)5年の女児(10)は、母親(44)と5キロを歩き、「21年前に街のいろんな所で被害があったことを知り、記憶しておくことが大切と感じた」と話した。(田中宏樹)