被災列島つなぐマルシェ 神戸・長田に特産店開設

2016/01/18 12:00

宮城や福島、新潟県など被災地の特産品が並ぶマルゴマルシェ=神戸市長田区二葉町3、丸五市場

 東日本大震災や新潟県中越地震の被災地の特産品が並ぶアンテナショップ「マルゴマルシェ」の開設式が17日、神戸市長田区二葉町の丸五市場であった。地元住民に加え、宮城や福島、新潟県など、神戸と交流を深めてきた被災地の住民らが参加した。 関連ニュース 廃校舎に響く南部風鈴 岩手の特産物販売 篠山 背筋がゾ~ッ「怖い絵」展 22日から県立美術館 明石歩道橋事故16年 遺族「安全文化継承して」

 マルゴマルシェは、空き家問題に取り組む同区の「NPO住環境改善ネットワーク」が、被災地同士の絆を強め震災の記憶風化を防ごうと、交流のある関係者に出品を呼び掛け実現。近年、アジア料理店が進出するなど注目される同市場の空き店舗を利用し、宮城県の海産物、福島県のあられや日本酒などよりすぐりの品を並べた。
 開設式は、出品者らが阪神・淡路大震災の追悼の集いに出席するのに合わせて開催。宮城県気仙沼市の菅沼真澄副市長は「気仙沼の復興は少しずつ形になっている。特産品を少しでも届けたい」とあいさつした。丸五市場事業協同組合の西村政之理事長は「前を見て進んでいくという姿勢を共に出していけたら」と話した。(長嶺麻子)

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