借り上げ復興住宅、4世帯に最終通知 神戸2例目
2016/12/29 23:09
神戸市は4日までに、阪神・淡路大震災の被災者向けに都市再生機構(UR)から借り上げて提供し、10月末に契約期限を迎える復興住宅「キャナルタウンウェスト4、5号棟」の4世帯に対し、公営住宅法に基づいて明け渡しを求める最終通知書を送った。
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最終通知書送付は、同市内では2例目。今年1月に市とUR間での20年の契約期限を迎えた住宅「キャナルタウンウェスト1~3号棟」では、明け渡しなどに応じない3世帯を、市が神戸地裁に提訴し争っている。
4、5号棟は1996年11月1日に入居が始まり、113戸を借り上げた。9月末時点で38世帯が暮らし、うち市の要件に満たない4世帯が継続入居を求めている。退去に応じなかった場合、市は「1~3号棟」と同様の対応を取る公算が高いとみられる。(阿部江利)