お菓子を詰めた防災リュック 震災きっかけに発案
2017/01/15 05:30
お菓子の箱で作った子ども用防災リュックサック=養父市八鹿町八鹿、八鹿公民館
阪神・淡路大震災から22年になるのを前に、お菓子を詰めた子ども用防災リュックサックを作る教室が14日、兵庫県養父市八鹿町八鹿の八鹿公民館であった。子どもたちが非常時に自分から栄養補給できるよう備えるのが狙い。親子14人が参加し、ビニール袋やテープなど日用品でリュックを組み立てた。
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子育て支援のNPO法人「ママの働き方応援隊」が本年度から各地で開いている。同法人メンバーが阪神・淡路の際、避難所で子どもがお菓子を食べて笑顔になるのを見た経験から発案したという。
リュックにはラムネやビスケットなど6種類16個のお菓子を使う。子どもたちは、お菓子の箱同士をテープでとめて大きな箱型にし、細長い袋にラムネ菓子を入れた肩ひもを付けて完成させた。緊急連絡先を書くフォトフレームも取り付けた。
関宮小1年の女児(7)は「ラムネのひもが好き。地震の時に使うから食べずにとっておく」と話していた。
防災講話もあり、「地震では布団や本などで頭を守る」「保護者と緊急時の待ち合わせ場所を決めておく」などの備えを学んだ。(那谷享平)