東北の被災者と意見交換 神戸で復興支援会合
2017/01/16 22:40
東日本大震災の復興支援の課題を話し合う参加者=神戸市中央区東川崎町1
阪神・淡路大震災から丸22年になるのを前に、東日本大震災の被災者らを招いて交流する「復興支援ミーティング」が16日、神戸市中央区であった。宮城県名取市の被災者と現地でボランティアをする大学生が、神戸の学生らと今後の支援のあり方などについて意見を交わした。
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ひょうごボランタリープラザ(神戸市中央区)が2014年から開催。阪神・淡路の追悼行事への参加や、学生ら兵庫の支援者との交流を続けている。
この日は、東北大の村松淳司教授が、3月で6年を迎える被災地の現状について報告。地域によって住宅再建や街づくりに復興格差が出ていることを踏まえ「次の災害でどう復興していくかを、事前に考えておくことが大事だ」と述べた。
名取市の愛島東部団地仮設住宅で暮らす長沼俊幸さん(54)は、182世帯のうち80世帯が公営住宅に移る予定といい「これまで築いてきたコミュニティーがばらばらになり、不安に思っている人も多い。入ったら終わりではない」と支援の継続を訴えた。
その後、グループに分かれて行った討議でも、今後の支援のあり方が焦点に。被災地に通う神戸の学生は「卒業してもメールや手紙など個人的なつながりを続けたい」と話していた。(小西博美)