大震災被災地の変遷をたどる 地元紙3社が写真展
2018/01/15 22:09
神戸新聞社の記者が撮影した被災地の比較写真が並ぶ会場=北淡震災記念公園
地元紙3社の記者が記録を続けてきた写真で被災地の変遷をたどる「阪神・淡路大震災、東日本大震災写真展『復興へあゆむ』」が15日、兵庫県淡路市小倉の北淡震災記念公園で始まった。二つの大災害の発生直後と近年の様子との比較写真から、地震の爪痕や再生へ向かうまちの今を見つめる。
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神戸新聞社などが昨年に続き主催。今年は河北新報社(仙台市)と福島民報社(福島市)の協力で、3社の計約200点を展示する。
17日で発生から23年となる阪神・淡路大震災の写真からは、がれきの山と化した神戸の繁華街や淡路島内の住宅街が、再開発で生まれ変わる様子が見て取れる。本社ビルが全壊した中、災害協定を結ぶ京都新聞社の協力で発行にこぎ着けた当日の本紙夕刊や、淡路総局が独自に発行した「臨時淡路版」全24号も並ぶ。
3月で発生から7年となる東日本大震災の被災地では、各地でかさ上げ工事が進む。真新しい海岸堤防の上を歩く児童のまぶしい笑顔や、原発事故の影響で3年ぶりとなった新米出荷の様子など、復興への息遣いを捉えた写真が目を引く。
4月15日まで。午前9時~午後5時。無休。入館料大人700円▽中高生300円▽小学生250円。同公園TEL0799・82・3020
(長江優咲)