神戸市1・17のつどい 次男亡くした父「住みよいまちつくる」
2018/01/17 10:08
犠牲者の遺族を代表して語る遺族代表の崔敏夫さん=17日午前5時53分、東遊園地(撮影・斎藤雅志)
神戸市などの主催による追悼行事「1・17のつどい」は17日、今年も神戸・三宮の東遊園地で開かれた。雨の中、訪れた参列者たちが竹灯籠でかたどった「1995 伝 1・17」の文字に火をともし、黙とうをして午前5時46分を迎えた。
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遺族代表として出席した同市須磨区の崔敏夫さん(76)は、次男秀光さん=当時(20)=を亡くした無念さに触れ「悲しみを乗り越えて住みよいまちをつくることが息子のためでもある」と語った。久元喜造市長は、災害に強い都市づくりへの決意を述べた。つどいには午前7時までに、昨年より千人少ない約3700人が訪れた。(若林幹夫)
久元喜造・神戸市長の追悼のことば
多くの尊い命、住み慣れた街並み、私たちの大切なものを奪い去った阪神・淡路大震災から23年がたちました。亡くなった方々に哀悼の誠をささげます。震災を知らない市民が増えていく中で、経験や教訓の継承に引き続き取り組みます。
各地で自然災害が発生し、近い将来には南海トラフ巨大地震も予想されています。常に災害と隣り合わせにあることを痛感し、災害に強い都市づくりを進めます。
多くの支援と市民の力で神戸のまちは復興し、神戸港も開港150年を迎えました。感謝を忘れず、防災・減災・安全・健康などの分野で貢献する都市であり続けます。(要旨)