震災の経験や教訓伝える 南あわじ署で災害警備訓練

2018/01/18 05:30

救助カッターの使い方を学ぶ南あわじ署員ら=南あわじ署

 阪神・淡路大震災から23年となった17日、兵庫県警南あわじ署では、交番や駐在所勤務の署員らが参加する災害警備訓練が開かれた。震災後に警察官となった署員が約7割を占める中、震災の経験や教訓から、次の災害から地域を守る技術や思いを伝えることが課題となる。 関連ニュース 特殊詐欺、自転車事故減らすには? 警察署協議会の代表者会議で取り組み共有 神戸 兵庫県警 神戸で4年ぶり「逮捕術大会」開催 400人出場 大規模災害に備え、初動訓練 市・県・警察・自衛隊・住民ら420人 避難所開設、土のう設置、人命救助…

 震災時は四国から多くの応援部隊が淡路島に入ったが、危惧される南海トラフ巨大地震では期待できず、署員らの救助活動が重要になる。訓練では火花が散らない油圧式の救助カッターや命綱の結び方などを学んだ。
 震災時の救助活動や仮設住宅での安全対策などに携わり、前任で県警災害対策課長も務めた山本弘一署長(57)は当時を振り返り、「災害時に自分がどう動くのか、きょう一日考え続けてほしい」と呼び掛けた。(高田康夫)

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