被災地のつながり強固に 東北、熊本から「1・17のつどい」参加
2018/01/17 21:51
阪神・淡路大震災から23年を迎えた17日、神戸市中央区の人と防災未来センター前で開かれた「ひょうご安全の日のつどい」(兵庫県など主催)には、東日本大震災や熊本地震の被災者、自治体職員らも参加し、祈りをささげた。会場には、各被災地の特産品などを販売するブースが設置されたほか、ステージイベントもあり、被災者同士が交流を深めた。
関連ニュース
イスラーム映画祭10周年、12本公開 3~9日神戸・元町映画館 専門家招きトークセッションも
再開発進む「神戸・新港町エリア」回遊マップ完成 新アリーナや「アトア」など16施設紹介
陸上の兵庫県郡市区対抗大会 男子円盤投げで37歳蓬田が貫禄V
「縁もゆかりもなかった兵庫が、今は本当に大切な場所になった」
宮城県気仙沼市の斉藤修蔵さん(60)は、2015年4月、兵庫県が宮城県に派遣する職員募集に応募し、採用された。現在も同市で勤務を続ける。津波で自宅は流され、仮設暮らしを続けていたが、昨年2月にようやく家を再建できた。
この日は同じ派遣職員の仲間ら10人ともに、気仙沼市名物のふかひれスープやラーメンなどを販売。「今日は感謝を込めて元気な東北を全力でアピールしたい」と懸命に声を上げた。
熊本県からは、PRキャラクターの「くまモン」が参加。ステージ上でキレのいいダンスを披露し、会場を沸かせた。
特産品販売ブースには「頑張ってや」「応援してるよ」などと声を掛ける人の姿が相次ぎ、熊本県大阪事務所の嶋田葉月主任主事は「温かい声に救われる。熊本も復興に向けて頑張っている。少しでも良さを知ってもらえれば」と話していた。
つどいでは、正午の鐘の音に合わせ、参列者が黙とう。小中高生3人の震災を語り継ぐメッセージの後、災害への備えをうたった「安全の日宣言」が読み上げられた。(前川茂之)