(2)最後の一軒

2018/01/10 15:17

煌々(こうこう)と明かりをともして営業を続ける店舗=神戸市長田区菅原通4

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 肉を切りそろえる店主の吉田安夫さん(68)。店員たちはコロッケを揚げたり、肉を運んだり。忙しそうに動き回る。精肉店「マルヤス食品」(神戸市長田区菅原通4)の明かりが日没後の路地を煌々(こうこう)と照らす。
 1995年1月17日は、立ち尽くすしかなかった。旧菅原市場に店を構えていた店主らは、地震による炎が市場全体を覆い尽くす様子に言葉を失った。水が出ず、消火もできない。
 2000年に5店舗で再出発した共同スーパー「味彩館(あじさいかん)」。昨年夏の閉店まで、吉田さんは最後の一軒としてその灯を守り続けた。今は跡地すぐそばの自宅兼店舗で営業している。
 生涯現役が目標の吉田さん。インターネット販売にも力を入れ、兵庫県外からも注文を受けるようになった。
 「家族も商売も、市場に育ててもらった。この場所で、まだまだ頑張る」(斎藤雅志)

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