(4)新たな交流

2018/01/12 15:17

にぎやかな輪の中心には大堀美重子さん(前列右から2人目)=神戸市長田区菅原通4

■老舗跡 にぎやかな調理場

 旧菅原市場跡地の一角ににぎやかな空間がある。熱気あふれる調理場で、毎朝約300食の仕出し弁当をこしらえる。知的障害者の事業所「にこにこキッチン」。2014年春にオープンした。
 階上に住む大堀純徳(よしのり)さん(77)と妻の美重子さん(71)。事業所に場を譲るまで、創業100年の漬物屋「大堀商店」を営んだ。市場にあった店舗は阪神・淡路大震災で全焼したが、4カ月後には仮設で再開。その後、この場所に自宅兼店舗を建てた。
 店舗を事業所に貸した後も、美重子さんはパートとして昨年10月まで仕事場に立ち続けた。社員たちからも「優しくて面白い」と慕われ、美重子さんを介して近隣の商店主と言葉を交わすようになった人もいる。
 弁当は好評で注文は年々増加。「昔までとは言わんけど、こうして少しでも活気が戻ればうれしいね」。力強く、明るい声が響いた。(風斗雅博)

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