小曽根実さん死去 83歳 神戸のジャズ界けん引

2018/11/04 12:07

小曽根実さん

 戦後の神戸ジャズ界をけん引してきたピアニスト・オルガン奏者の小曽根実(おぞね・みのる)さんが15日に心不全のため、神戸市内で死去した。83歳。神戸市須磨区出身。葬儀・告別式は近親者で行う。 関連ニュース ジャズ巨匠エリントンと新潟、つながり今も 「語り継ぎたい」きっかけは60年前の地震 ジャズに親しんでほしい 東京大で無料ジャズコンサート デイビッド・マシューズ招き12月2日夕 抽選予約制 

 小学生のころに独学でピアノを弾き始め、関西大学在学中からジャズピアニストとして活動。読売テレビ「11PM」への出演をはじめ、テレビの司会やラジオのパーソナリティーとしても活躍した。阪神・淡路大震災で自宅や拠点のライブハウスが全壊したが、「神戸ジャズは健在なり」を合言葉にコンサートツアーを実施。スタンダード・ジャズを愛し、気さくな人柄でファンに親しまれた。
 神戸ジャズCITY委員会委員長としてファン層の拡大に努め、地域の音楽文化振興にも尽力。井植文化賞、神戸市文化賞、兵庫県文化功労賞などを受けた。世界的に著名なジャズピアニスト小曽根真さんは長男。

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