「1.17希望の灯り」台風で消える 神戸・東遊園地
2018/11/04 13:37
台風20号の影響で消えた東遊園地の「1.17希望の灯り」
阪神・淡路大震災の犠牲者追悼のため神戸市中央区の東遊園地に設置されたガス灯「1・17希望の灯(あか)り」が、23日深夜から24日未明にかけ通過した台風20号の影響で消えたままになっていることが27日、神戸市などへの取材で分かった。強風時に安全のためガスが自動停止するが、再点火できなくなった。28日に点検、修理するという。
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希望の灯りは、震災から丸5年の2000年1月17日、兵庫県内の被災10市10町と全国から運ばれた火を合わせ点灯。東日本大震災や広島土砂災害などの被災地にも分灯され、鎮魂のともしびとして多くの被災者を癒やしてきた。
神戸市によると、強風時にはガスが自動停止するようになっており、昨年9月の台風18号でも停止したが、スイッチを入れ直して再点火した。ところが、今回は点火せず、28日に東京の専門業者が点検・修理することになった。ガス漏れはないという。
NPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り(HANDS)」の藤本真一代表理事(34)は「台風で安全のために消えたのであれば仕方ない。火が一時的に消えても、被災者がそれに込めている思いは変わらない」と話した。(霍見真一郎)