光の祭典、ひと足早く 神戸ルミナリエ、障害者ら招待

2018/12/05 20:52

光の装飾を見上げる来場者ら=5日夜、東遊園地(撮影・中西大二)

 阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する「神戸ルミナリエ」(7~16日)を前に、障害者らを招待する「ハートフルデー」が5日、神戸市中央区の東遊園地であった。車いす利用者や介助者ら約1万4500人が訪れ、光のオブジェを楽しんだ。 関連ニュース 「しあわせ運べるように」神戸市歌に指定 震災復興願い歌い継がれ ルミナリエ代替催し開幕 「光の聖堂」静かに輝く追悼の光 神戸市で新たに52人感染 新型コロナ

 混雑の中では鑑賞が難しい人たちに一足早く楽しんでもらおうと、1999年から続いている。
 巨大な壁掛け作品「スパッリエーラ」などの明かりが一斉にともされると、来場者からは拍手と歓声が上がった。
 幼少の頃から右脚に持病がある女性(73)=神戸市垂水区=は震災で友人を亡くし、避難所の小学校で炊き出しに携わった。「学校の廊下でたくさんの人が寝てね。月日がたつのは早いけど、ルミナリエの光を見ると、あの時のことが思い出されます」と光を見つめていた。
 ルミナリエの点灯式は7日午後5時45分から。神戸市イベント案内・申込センターTEL078・333・3372(午前8時~午後9時)
(鈴木雅之)

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