震災ドラマ主演の井浦新さん 15日放送を前に被災地神戸を訪問
2019/01/12 19:30
ガス灯「1・17希望の灯り」を見学する井浦新さん(左)=12日午前、神戸市中央区、東遊園地
阪神・淡路大震災で壊滅的な被害を受けたJR六甲道駅(神戸市灘区)を復旧させた人々の奮闘を描く関西テレビ開局60周年特別ドラマ「BRIDGE はじまりは1995.1.17」(15日放送)に主演する俳優、井浦新さんが12日、神戸・三宮の東遊園地を訪問した。
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同作は、大破した同駅を74日間で再開させた工事責任者らの人間ドラマ。井浦さんは実在の人物をモデルにした工事所長・高倉昭を演じている。
井浦さんはこの日、東遊園地でガス灯「1・17希望の灯(あか)り」や「慰霊と復興のモニュメント」を見学。NPO法人「阪神淡路大震災1・17希望の灯り(HANDS)」の藤本真一代表理事(34)が案内し、震災を語り継ぐ意義に触れた。
見学を終え、井浦さんは「日常生活の中で震災を知ることができる場所があるのは素晴らしいこと。ここを訪れることで震災の話が自然にできる」と語った。
東京で生まれ育ち、震災当時は20歳。「新聞やテレビで見る光景に戸惑うばかりだった」と振り返り、ドラマ出演が「自分の中で震災を学び直し、追体験して震災が何だったのか考える機会になった」と話した。
撮影の合間は時間があれば関西出身の共演者に震災体験を聞き回り、役作りにおける意識を高めた。「当たり前の日常が本当は当たり前ではなく、色んな人の努力があって成り立っている。逆境の中でも、這いつくばっても人間は生命感あふれながら頑張れることをドラマを通じて伝えたい」と語った。(金 旻革)