1・17の記憶伝える「神戸の壁」 鎮魂のライトアップ 淡路

2019/01/12 19:42

人影の十字架が浮かび上がった「神戸の壁」=淡路市小倉

 兵庫県淡路市小倉の北淡震災記念公園では、阪神・淡路大震災の記憶を今に伝える「神戸の壁」のライトアップが始まった。震災の発生から24年となるのに合わせて24人が壁の前で手を広げ、鎮魂の十字架を投影した。 関連ニュース 近畿高校駅伝女子、兵庫勢の最上位は須磨学園の4位 西脇工は6位 大阪薫英女学院がV <近畿高校駅伝>都大路出場枠「1」懸けた争い熱く 大会展望 24日、南あわじで号砲 <近畿高校駅伝>女子初出場、西宮東「攻め」再現へ 予選から県、3分超記録短縮 24日、南あわじ

 壁は高さ約7メートル、幅約14メートル。もともとは神戸市長田区の市場の防火壁で、神戸大空襲や震災の猛火に耐えた。2009年から同公園が保存している。
 ライトアップは、壁の保存に取り組む市民団体「リメンバー神戸プロジェクト」などが毎年企画。1年目、2年目…と震災発生からの年月をたどるナレーションに合わせ、1人、また1人と参加者が手を広げ、最後は24人分の十字架が壁一杯に映し出された。
 また、同団体の三原泰治代表が作った歌「リメンバー神戸の壁」を合唱。長田区で集めた鉄筋棒を打ち鳴らして、鎮魂と未来への祈りをささげた。
 ライトアップは17日まで。午後5時半~10時。同公園TEL0799・82・3020
(西井由比子)

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