「1・17ひょうご安全の日宣言」大震災の教訓継承訴え

2019/01/17 15:27

「1995 つなぐ 1.17」と浮かび上がった竹灯籠=17日午前5時46分、神戸市中央区加納通6、東遊園地(撮影・後藤亮平)

 「ひょうご安全の日推進県民会議」(会長・井戸敏三兵庫県知事)は17日、「1・17ひょうご安全の日宣言」で、大阪府北部地震や西日本豪雨、台風被害、北海道地震など昨年相次いだ災害を振り返りながら、改めて阪神・淡路大震災の教訓を継承する重要性を訴える。 関連ニュース 最後のトーホーストア閉店 神戸の阪神大石駅店に惜しむ列 兵庫で61年の歴史に幕 神戸マラソン2024、復興の地を2万人駆ける 阪神・淡路大震災から来年1月17日で30年 神戸の街、2万人が駆け抜ける 「神戸マラソン2024」17日号砲 終盤の難所は今大会が最後に

 「ひょうご安全の日 1・17のつどい」は17日午前11時50分から、神戸市中央区脇浜海岸通1の「人と防災未来センター」の慰霊のモニュメント前で開かれ、同会議企画委員長を務める河田恵昭・人と防災未来センター長が宣言を読み上げる。(前川茂之)
(全文は次の通り)
阪神・淡路大震災から24年が経(た)った
私たちは国内だけでなく 世界の多くの人たちにも
この震災の教訓を知ってもらいたい 活(い)かしてもらいたい
そのように願って 伝え続けてきた

昨年6月に大阪府北部地震が発生し
7月に西日本豪雨が起こり
台風20、21、24、25号が列島に襲来し
9月には北海道胆振東部地震が発生し 大きな災害が続いた

それぞれの災害では 未経験の被害が起こった
大阪の地震は 朝のラッシュアワーを襲って 大混乱を招き
豪雨災害は 36年ぶりに200人を超える水害犠牲者をもたらし
台風は 忘れていた高潮と強風被害を起こし
北海道の地震では 全世帯が停電した

その後も和歌山で小さな地震が繰り返し起こり
これらの連続災害が つぎの南海地震へ 国難へとつながるという
そのような不安が いまも続いている
単なる心配で終わればよいが

平成の時代が閉じようとする中で
新しい時代を 再び災害で特徴づけてはいけない
災害を他人事と考えず 正視することが大切だ
日常防災を豊かにして 安全 安心社会に向かうのだ

伝える 活かす 備える 阪神・淡路大震災の教訓を
震災の教訓は すべての時代に通じる知恵だから

2019年1月17日
ひょうご安全の日推進県民会議

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