記憶と教訓、次世代へつなぐ 阪神・淡路大震災24年

2019/01/18 01:06

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 6434人が亡くなり、3人が行方不明となった阪神・淡路大震災は17日で発生から丸24年がたった。追悼行事や震災の記憶と教訓を継承する催しが各地で開かれ、被災地は祈りに包まれた。災害関連死や孤独死、地域コミュニティーや商業の衰退。震災が突きつけた社会の課題は克服されるどころか、深まっている。20年の契約期限がピークを迎えた「借り上げ復興住宅」の転居問題では「復興とは何か」が今なお問われる現実が露呈した。 関連ニュース 最後のトーホーストア閉店 神戸の阪神大石駅店に惜しむ列 兵庫で61年の歴史に幕 神戸マラソン2024、復興の地を2万人駆ける 阪神・淡路大震災から来年1月17日で30年 神戸の街、2万人が駆け抜ける 「神戸マラソン2024」17日号砲 終盤の難所は今大会が最後に

 来年、震災は発生から25年、四半世紀となる。兵庫県内の高齢化率は震災当時の約2倍となる28・0%。復興住宅に限れば、さらに倍増する。南海トラフ巨大地震など大災害のリスクに向き合い、命を救う避難や地域の衰退を防ぐ「事前復興計画」を実践的に練り上げるべき時期に来ている。(金 旻革)

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