大震災の記憶つなぐ「追悼の灯り」 園児が採火に挑戦
2020/01/09 20:33
太陽光を集める装置で採火を試みる園児ら=9日午後、神戸市中央区脇浜海岸通1(撮影・辰巳直之)
阪神・淡路大震災の経験と教訓をつなぐ「追悼の灯り」の採火式が9日、神戸市中央区の人と防災未来センター前で開かれた。「みのり認定こども園」(同区)の園児23人が災害に立ち向かうメッセージを読み上げ、太陽の光からトーチに火をともした。
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採火式は2005年に始まり、5年ごとに開かれる。
園児たちは「地震は怖い、津波も怖い。でも負けないぞ。みんなで力を合わせて頑張ります」などと声を合わせた。園児2人が、太陽光を集める装置で採火に挑戦した。
太陽は雲に覆われて姿を現さず、やきもきしながら待った園児たち。ようやくトーチに火がともると、歓声を上げた。火はランタンに移され、17日の追悼式典まで保管される。採火に挑戦した2人は「なかなか火がつかなくて大変だったけど、上手にできた」。
灯りは17日、兵庫県公館(同市中央区)とHAT神戸(同)の2会場で、1995年生まれの若者2人の手で犠牲者のために献灯される。(村上晃宏)