震災25年 追悼会場彩るハスの花手作り 淡路

2020/01/09 18:30

ハスの花作りに取り組む学生ら=関西看護医療大学

 阪神・淡路大震災の犠牲者を悼もうと、兵庫県淡路市の住民らが紙製のハスの花を手作りしている。昨年、追悼行事の会場を飾った花が「美しく心が安らぐ」と好評だったため、今年も継続することに。花びら1枚1枚に込めた思いが、式典に彩りを添える。(内田世紀) 関連ニュース 大震災発生時や住宅倒壊、汚物あふれる避難所のトイレ…阪神・淡路の記録をスマホで 頭蓋骨骨折、乳がん発見 きっと、おかあが守ってくれた 震災26年 ため池にコウノトリ2羽飛来 寄り添い餌ついばむ

 セラピーをテーマに市の活性化を図る地域おこし協力隊斉藤彩代さんが発案。韓国の仏事で多く用いられる紙のハスからヒントを得た。昨年は同市の富島地区や郡家地区の女性や子どもたちが計70個を製作。両地区で開かれた追悼行事で披露された。
 今年も地域住民や、斉藤さんが拠点を置く関西看護医療大(同市志筑)の学生らが取り組み、約80個を作った。昨年の花と合わせた約150個を1月17日午前5時から北淡震災記念公園(同市小倉)である「25年追悼事業」と、午後2時半から国生み神楽みゅーじあむ(同市郡家)である「防災意識高揚のつどい」の会場に設置する。
 斉藤さんは「復興の時代から新たな令和の時代を迎えた。明るい未来を思い描き、光をともしていきたい」と話す。

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