鎮魂と感謝のトランペット 夜明け前の神戸に響く
2020/01/17 16:59
鎮魂の曲を奏でる松平晃さん=17日午前6時30分、神戸市中央区、ビーナスブリッジ(撮影・中西幸大)
夜明け前の街にトランペットの音色が響き渡った。神戸市内を一望するビーナスブリッジ(同市中央区)で17日午前5時46分から、松平晃さん(77)=川崎市=が「花は咲く」など3曲を演奏した。
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ビーナスブリッジのつどいは1996年に始まり、99年から松平さんが演奏。運営メンバーの高齢化で昨年いったん幕を閉じたが、「1・17のつどい」実行委員会が引き継いだ。
昨年10月の台風19号で被災した松平さんは、ボランティアに支えられたという。「鎮魂と感謝を音に込めた。これからもこの場所で奏でたい」と話した。(村上晃宏)