作家高田郁さん原作 被災体験漫画2作品が電子復刻
2020/01/17 15:37
高田郁原作「Still Alive」
時代小説「みをつくし料理帖」シリーズなどで知られる作家・高田郁(かおる)さん=兵庫県宝塚市=が、阪神・淡路大震災の被災体験をもとに原作を手掛けた漫画2作品が、発生から25年を機に電子書籍で復刻される。
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「Still Alive」は1998年刊。救急救命士の野上と通信指令室に勤務する逆瀬が、突然の大地震に対応する姿を通じ、一部で流れた「消防は何もしてくれない」という批判は本当だったのかを問う。漫画は奈良郁子さん。
「MEDIA 1995年1月17日を私たちは忘れない」は99年刊。大阪の放送局で働くテレビ報道記者やカメラマン、ラジオ局員、アナウンサーら7人が、震災の経験を通じ、メディアの役割を自問しながら奮闘する姿を描く。漫画は、みなみなつみさん。
いずれも、高田さんが「川富士立夏(かわふじりっか)」の筆名で、漫画原作者として活動していた時期の作品。救急隊員や放送局に自ら取材し、フィクションとして書き上げた。震災後、集英社から刊行され、今年1月17日に文芸春秋が電子復刻する。(平松正子)
※高田郁さんの「高」は異体字