震災の記憶を共有 佐渡裕さん指揮、中高生が演奏披露 神戸・長田

2020/01/17 18:17

佐渡裕さんの指揮で演奏する中高生=17日午後2時37分、神戸市長田区若松町7

 阪神・淡路大震災の記憶と教訓を幅広い世代で共有する催し「元気アップ長田2020」が17日、神戸市長田区の駒ケ林中学校であった。 関連ニュース 指揮者の佐渡裕さん「音楽は地球上のみんなが一緒に生きている証し」 ダルビッシュとの出会いはスーパー 相武紗季さん、阪神競馬場は幼少期からなじみの場所

 黙とうなどに続き、同区内にある6中学校や兵庫高校の吹奏楽部が、兵庫県立芸術文化センター芸術監督の佐渡裕さんの指揮で演奏を披露し、「上を向いて歩こう」を合唱した。
 また、震災で当時小学4年の長男を亡くした和泉喜久男さん(69)=西宮市=が登壇し、自身の被災体験や命の大切さについて話した。被災地慰問を続ける歌手の五木ひろしさんや高石ともやさんもゲスト出演して歌を披露した。
 駒ケ林中吹奏楽部部長で2年の長浜心咲さん(14)は「震災の恐ろしさや復興に向けた人々の気持ちをたくさん学んできた。その思いが演奏で伝わったらうれしい」と話した。(安福直剛)

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