竹下景子さん 8年ぶりに災害テーマの詩を朗読

2020/01/24 21:10

震災をテーマにした詩を朗読する竹下景子さん=24日夜、神戸市中央区、県公館(撮影・藤家 武)

 女優の竹下景子さん(66)らが阪神・淡路大震災などの災害を題材にした詩を朗読するコンサート「詩の朗読と音楽の夕べ」が24日、神戸市中央区の兵庫県公館で開かれた。竹下さんが神戸で朗読するのは8年ぶり。会場では詩の思いに共感し涙を浮かべる人もいた。 関連ニュース 神戸で4人死亡、42人感染 新型コロナ 40代男性、コロナで相次ぎ死亡 重篤な基礎疾患なし 神戸で新たに6人死亡、33人感染 新型コロナ

 市民団体「復興支援コンサート実行委員会」の主催。1999年から続けられ、今回は一般参加者4人も初めて朗読を担当、13作品が読まれた。
 冒頭、竹下さんが「がれきの中から築いた街だということを忘れないでほしい。ねっ」と涙ぐみながら読み上げた。しの笛やギターなどの演奏に合わせて詩を読む一般参加者もおり、鬼気迫る様子に会場が息をのむ場面もあった。
 竹下さんは「朗読には風化にあらがう力がある。日常のありがたさや自分の命を自分で守る大切さが少しでも多くの人に伝われば」と話した。(篠原拓真)

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