佐渡裕さん指揮 震災25年で特別合同演奏会 19日、神戸文化ホール
2020/12/16 19:21
神戸市室内管弦楽団と市混声合唱団(提供)
神戸市室内管弦楽団と市混声合唱団による「阪神・淡路大震災25年 特別合同演奏会」が19日午後2時、神戸文化ホール(神戸市中央区)で開かれる。震災25年に合わせ、兵庫県立芸術文化センター(西宮市)の佐渡裕芸術監督が初めて両者の演奏会で指揮をする。
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第1部は鎮魂とこれまでの25年に思いを寄せてフォーレの「レクイエム」を演奏。第2部はクリスマスキャロルのほか、ハレルヤ(ヘンデル「メサイア」より)などを演奏する。混声合唱団36人、室内管弦楽団44人の計80人が出演する。チケットは完売、有料でライブ配信を行う。
主催する神戸市民文化振興財団は毎年、1月17日に神戸文化ホールで、合同演奏会「祈りのコンサート」などを開いてきた。2021年はこの特別合同演奏会で代替する。その翌年以降の開催内容は未定。
佐渡芸術監督が関西で兵庫芸術文化センター管弦楽団以外の管弦楽団で指揮するのは特別なこと。同財団と同センターが協議し、長年の共演の夢を実現した。
佐渡芸術監督は震災当日京都にいたが、当時住んでいた欧州に戻り「神戸のために何もできなかったという罪の意識があった」と振り返る。「フォーレのレクイエムは音楽で祈りをささげる曲。たくさんの命が奪われたことに改めて手を合わせたい」と語る。また「神戸の街が管弦楽団や合唱団を持っているのは大事なことと思う。力を合わせ、コロナの中だからこそ、楽しい演奏会にもしたい」と話している。
ライブ配信の視聴料金は2千円。詳しくは神戸文化ホールのホームページで。問い合わせは同ホールTEL078・351・3535
(網 麻子)