何これ?置物たくさん 神戸・須磨寺「おもろいもん巡り」
2019/06/05 05:30
【1】一願成就の大数珠 肩に掛けて祈ると、お大師さんが願いを一つだけかなえてくれる。数珠といっても、大人2人がかりで持つのが精いっぱい。願掛けする時は注意しよう。ちなみに制作元は「企業(?)秘密」。
ひょうきんな銅像や巨大な数珠…須磨寺(神戸市須磨区須磨寺町4)を歩いていると、ユニークな置物をたくさん見かける。お寺というと、敷居が高くて「堅い」イメージだが、同寺では「おもろいもん巡り」と銘打って散策コースを設定している。そこに込められた思いとは-。(久保田麻依子)
関連ニュース
過去最多に並ぶ23人が新規感染 神戸市、10歳未満の男児4人ら
兵庫で新たに55人感染 20人以上は12日連続
お盆シーズン駅も空港も混雑なく 新幹線の自由席乗車率は10%以下相次ぐ
入り口にあたる仁王門をくぐると、荘厳な表情をした「先手観音」が立っている。参拝後、手形に手を置いてみると「…チーン♪」。えっ、音が鳴るの? ちょっと心がざわつく。
「おもろいもんには『笑顔でお参りしてほしい』という先代の願いが込められています」。小池陽人副住職(32)がそう教えてくれた。先代で祖父の小池義人さん(故人)は第2次世界大戦でシベリア抑留を経験。31歳で日本に帰還してからは、シベリアでの壮絶な体験から“30代からは余生”と語り、「生きているなら、みんなが笑顔になるようなことをしよう」と、ユニークな置物を設置するようになったという。ボタンを押すと音楽が流れたり、触ったりできる置物が多く、親子の散策コースとして親しまれている。
須磨寺が作成した「おもろいもん巡りマップ」にある14のスポットのうち、4カ所を紹介する。