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丸井金猊氏の壁画下絵を展示する孫の丸井隆人さん(左)。手前は壁画のモノクロ写真=宝塚市清荒神1、宝塚市立中央図書館聖光文庫
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丸井金猊氏の壁画下絵を展示する孫の丸井隆人さん(左)。手前は壁画のモノクロ写真=宝塚市清荒神1、宝塚市立中央図書館聖光文庫
丸井金猊氏
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丸井金猊氏

 宝塚歌劇団の東の拠点・旧東京宝塚劇場を飾った壁画の下絵が、宝塚市立中央図書館(清荒神1)で4月1日から始まる「宝塚歌劇のあゆみ」展に出品される。壁画は現存しておらず、下絵の公開も県内では初めて。壁画を描いた丸井金猊氏の孫・隆人さん(43)=大阪市=は「壁画を知る宝塚ファンから情報が得られれば」と、100周年に沸くタイミングでの公開に期待する。

 旧東宝劇場は1934(昭和9)年、東京・日比谷に開場。壁画は「薫風」と題する、騎馬婦人を描いた群像図で、37年ごろ、歌劇創始者の小林一三氏の依頼で3階階段ホールに設けられたという。

 劇場は建て替えのため、98年に閉館した。壁画はそれ以前に焼失したと伝えられるが、詳細は不明。モノクロ写真と下絵のみが残されている。

 下絵は高さ3×幅3・5メートル。西洋と東洋、古典風とモダンなスタイルが融合した画面には「歌劇に通じる部分があるのでは」と隆人さん。衣のひだなどの緻密で流麗な線描から「力の入った作品だったことがうかがえる」とする。

 金猊氏は戦前の画業についてほとんど語ることがなく、隆人さんらが遺品を整理する中で、代表作の「薫風」下絵を含む多くの作品を発見。17年前から展示活動を続けてきた。

 戦前の作品は近衛文麿公爵らが買い上げ。自筆の個展案内では、小林一三氏が推薦者の一人として名を連ねているが、壁画制作の経緯は明らかでない。

 「今回の展示を機に壁画の色合いなどが分かれば」と隆人さんは話す。

 同展は4月1日~5月13日(水曜、4月11日と5月9日休館)。ほかに、歌劇に関する絵はがきやパンフレットなど資料約100点を展示する。入場無料。同館TEL0797・84・6121

(田中真治)

▽丸井金猊 1909年、現在の愛知県一宮市生まれ。本名・金蔵。28年に東京美術学校日本画科入学。同期生に杉山寧氏ら。戦後は県立神奈川工業高校産業デザイン科教諭として、浅葉克己氏らを教えた。定年退職後、創作を再開したが、79年に亡くなった。

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