2009年5月 「外出自粛で街一変」何があった?

2020/07/16 18:11

通常の週末は雨天でも込み合うパンダ舎。人気の食事時間も、新型インフルエンザの影響で客の姿はまばら=2009年5月、神戸市灘区王子町3、市立王子動物園

 2009年5月の神戸新聞に、違和感を覚える写真があった。普段は行列が絶えないパンダ舎周辺に、休園日でもないのに人がほとんどいない。 関連ニュース 吊り橋を吊っている「縄」をかじって持ち去るニホンリス続出! 巣材に人気でクチコミ(?)拡散…でも橋は大丈夫?動物園に聞いてみた 2歳ホッキョクグマ、ポリタンクで“雑巾がけ”? 偶然のスゴ技が「カワイイ」「上手!」と大反響 でもなぜこんな動きを? 愛らしいタンタン懐かしむ 神戸・王子動物園でしのぶ催し 「中日友好特使」に

 「閑散静かな休日」「外出自粛で街一変」などという見出しが付くとは、何があったのだろう?まるでコロナウイルスに振り回されている2020年のようだけれど、答えは「新型インフルエンザ」。神戸市でも感染が確認され、王子動物園もめっきりお客さんが減ってしまった、というわけだった。
 この外出自粛期間にタンタンとコウコウが退屈だったかどうかはさておき、2009年は王子動物園のパンダにとって、どんな1年だったのだろう。
 実はこの年、タンタンは餌の量が減り、尿中の発情ホルモンを測定したタイミングで2回、人工授精している。周囲の期待も膨らんだが、結果として妊娠することはなかった。ただ、中国からのレンタル期限は翌年7月までに迫っていた。

神戸新聞NEXTへ
神戸新聞NEXTへ