高齢読者見守るポストチェック 神戸新聞垂水東販売と塩屋北専売所

2018/09/28 16:46

ポストチェックする垂水東販売のスタッフ=神戸市垂水区山手5

 神戸新聞垂水東販売(神戸市垂水区東垂水町、山田秀基所長)と塩屋北専売所(同区清玄町、高木景之所長)では、高齢読者の見守り活動「安心ポストチェック」(無料)に取り組んでいる。 関連ニュース 王位戦第3局2日目、午前のおやつは…なしとあり 王位戦第3局2日目始まる 木村王位の封じ手は「2三歩」 「封じます」1日目終了 対局中は温泉街で配慮も

 親族らの住所や電話番号を登録し、朝夕刊を配達するスタッフがポストに数日分の新聞がたまっているなど異変を感じた際、登録先に知らせる仕組み。
 約10年前、山田さんら市内の若手所長らが集まった会合で、「新聞配達の時間を利用した地域貢献を」とポストチェックを始めたという。塩屋北専売所では、配達員が自宅で意識を失っていた女性を発見、一命を取り留めたこともあった。サービスを利用する男性(68)は、単身で垂水に移住した矢先、病に倒れた。当時周囲に頼る人がおらず、「いつも誰かに見守られている安心感があり、不安が和らいだ」と話す。
 ただ、山田所長は「利用は高齢者の1割にも満たない」と認知度の低さを課題に挙げる。高木所長は「命の危機に迅速に対応するためにも積極的な登録を」と呼び掛ける。(末吉佳希)

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