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山口組分裂騒動

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神戸山口組の定例会会場前で防弾素材の板を掲げ、直系組長らを警護する組関係者=8日、神戸市長田区五番町2
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神戸山口組の定例会会場前で防弾素材の板を掲げ、直系組長らを警護する組関係者=8日、神戸市長田区五番町2

 山口組と神戸山口組の双方が、過去に暴力団からの永久追放を意味する「絶縁」などの処分を受けて引退した元傘下組長らを復帰させていることが、捜査関係者への取材で分かった。勢力争いが激化する中での多数派工作の可能性もある。

 捜査関係者によると、神戸山口組は8月下旬に山口組から離脱した直系団体など14団体で発足。10月中旬には、数年前に山口組を絶縁や除籍となった元組長2人が加わり、直系団体が16に増えたとみられる。ほかにも複数の元組長が同調する可能性があるという。

 さらに「幹事」という役職を新設し、直系団体の幹部21人を充てたとされる。兵庫県警のベテラン捜査員は「規模を少しでも大きく見せ、組織引き締めを図るポスト」との見方を示す。

 一方、分裂前に72だった山口組の直系団体は57にまで減ったとみられるが、神戸山口組と同様に「過去の処分者を傘下組織に復帰させた」(捜査関係者)とされる。姫路市の直系団体が4代目山口組組長の名字を冠した「竹中組」に名称変更するなど、組織の正統性を強調する動きも出ている。

2015/10/28

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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