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山口組分裂騒動

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兵庫県神戸護国神社に初詣に訪れた篠田建市組長(写真中央)=1日午前0時10分、神戸市灘区篠原北町4
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兵庫県神戸護国神社に初詣に訪れた篠田建市組長(写真中央)=1日午前0時10分、神戸市灘区篠原北町4

 指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)の篠田建市(通称・司忍)組長(73)らが1日午前0時すぎ、総本部近くの兵庫県神戸護国神社を参拝した。同組は昨年8月に分裂しており、兵庫県警が突発的なトラブルに備えて警戒したが、大きな混乱はなかった。

 捜査関係者によると、篠田組長らはここ数年、一般参拝者の列に並んで徒歩で参拝してきたが、今年は本殿近くまで乗用車で訪れた。一般客の安全に配慮した対応とみられる。同組長は10分ほどで神社を後にした。

 山口組は分裂後の昨年10月末、「ハロウィーン」に合わせて近隣住民らに菓子を配る恒例行事を中止。年末の餅つき行事も取りやめており、今回初詣を行ったのは篠田組長の存在感を示す狙いがあるとみられる。

 一方、山口組からの離脱派で結成した暴力団神戸山口組の直系組長らは31日深夜、神戸市中央区花隈町にある中核団体山健組の関連施設に集合。県警が警戒した。

2016/1/1

【山口組の分裂】

 2015年8月27日、全国最大規模の指定暴力団山口組(総本部・神戸市灘区)から、直系13団体が離脱し、「神戸山口組」を結成した。「山健組」(神戸市中央区)の井上邦雄組長がトップに就き、淡路市にある直系団体「俠友会」事務所を本拠地とした。

 分裂の背景には、篠田建市(通称・司忍)組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)を優遇する組織運営や、高額な上納金制度などへの反発があったとされる。

 双方の衝突が相次ぎ、警察庁は16年3月に「対立抗争状態」と認定。兵庫県公安委員会は同年4月に神戸山口組を暴力団対策法に基づく「指定暴力団」とした。同年末の構成員数は山口組約5200人、神戸山口組約2600人だった。

 一方、神戸山口組では17年4月に一部組長らが離脱して「任俠団体山口組」(後に「任侠山口組」に改称)の結成を表明した。対立は三つどもえの構図となったが、警察庁は「神戸山口組の内紛」との見方を示しており、構成員数は不明。

 山口組と神戸山口組が分裂してから約2年間で、双方の衝突は約100件発生。神戸山口組と任侠山口組の間でも2件の傷害事件などがあったほか、17年9月12日には、神戸市長田区にある、任侠山���組・織田絆誠代表の自宅付近で、代表らが乗った車を神戸山口組の組員が襲撃。降りてきた任侠側の組員を射殺する事件が起きた。

 兵庫県警は17年5月、全部署から構成する「歓楽街緊急対策本部」を設け、その実働部隊として歓楽街特別暴力団対策隊(特暴隊)を発足させた。「みかじめ料」名目で飲食店などから金を脅し取っていたとして組員を逮捕するなど資金源の遮断にも乗り出している。

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