10月30日、渦が森小学校校庭(東灘区渦森台1)で、第4回渦の森花火大会が開催された。
長くPTA会長を務めた青少協支部長の嶋津芳晃さん(50)を中心に、同小卒業生と現役の保護者ら大人9人と卒業生の中学生2人の計11人が、「花火師」として集結した。
このうちの1人で初参加の中学2年生、畑中龍吾さんは「花火師ってこういうことなんだって分かった」と話す。「こういうことって?」と尋ねると、「一瞬でこんなに人に感動を与えることができるってことです」と答えてくれた。
コロナ禍で、大人だけでなく子どもたちも、長い辛抱を強いられた。日々めまぐるしく成長する時期、大人にはたった2年でも、子どもたちには取り返しのつかないかけがえのない時間。
花火大会を続けてきた花火師たちは、嶋津さんを中心に「何とか子どもたちに思い出を、今できることを工夫してやってやりたい」と、小学校にも地域にも賛同を得られるよう働き掛けてきた。今回も密防止で参加数を制限したが、予定の倍以上の参加希望があった。「みんなの思いをかなえたい」と、2部制で全員参加できるようにした。
各部で上がる花火は半分ずつになったが、見る側、運営側両者、想像をはるか超える感動と手ごたえを得られたようだ。(わが町リポーター・村上明子)
