デブ猫

兵庫編完結 マルの冒険3部作、ふりかえってみよう

2025/02/15 12:00

 ハチワレ猫(ねこ)のオス3歳(さい)のマルが「広(ひろ)い世(せ)界(かい)を見(み)たい」と愛媛(えひめ)から来(き)て3年(ねん)、創(そう)作(さく)童(どう)話(わ)「かなしきデブ猫(ねこ)ちゃん」兵(ひょう)庫(ご)編(へん)が完(かん)結(けつ)した。五(ご)国(こく)(摂(せっ)津(つ)、播磨(はりま)、但馬(たじま)、丹(たん)波(ば)、淡(あわ)路(じ))を勇(ゆう)敢(かん)に駆(か)け巡(めぐ)り、4月(がつ)からは中(ちゅう)国(ごく)新(しん)聞(ぶん)で広(ひろ)島(しま)編(へん)の連(れん)載(さい)がスタートする。文(ぶん)は人(にん)気(き)小(しょう)説(せつ)家(か)の早見和真(はやみかずまさ)さん、絵(え)は絵(え)本(ほん)作(さっ)家(か)かのうかりんさん。神戸新聞(こうべしんぶん)も電(でん)子(し)版(ばん)「NEXT」で引(ひ)き続(つづ)きお届(とど)けするが、紙(し)上(じょう)ではこれでお別(わか)れ。マルが兵(ひょう)庫(ご)に残(のこ)した物語(ものがたり)をたどりたい。



■第(だい)1シリーズ(2022年(ねん)4月(がつ)~12月(がつ))マルのはじまりの鐘(かね)



 故郷(ふるさと)・愛媛(えひめ)を旅(たび)立(だ)ったマルは、船(せん)上(じょう)で神戸(こうべ)に住(す)む人(にん)間(げん)の10歳(さい)の女(おんな)の子(こ)、桜(さくら)子(こ)に出(で)会(あ)う。桜(さくら)子(こ)は城崎(きのさき)に住(す)んでいた頃(ころ)、自(じ)宅(たく)の庭(にわ)に住(す)みついたメス猫(ねこ)コザクラを引っ越(こ)す際(さい)に連(つ)れて来(こ)られなかったという。マルは桜(さくら)子(こ)にコザクラと再(さい)会(かい)させると約(やく)束(そく)し、城崎(きのさき)に向(む)かう。





 マルは、神戸(こうべ)や明石(あかし)、姫(ひめ)路(じ)で、猫(ねこ)の音(おん)楽(がく)隊(たい)やタコのハチベエ、コウノトリのジョイらと出(で)会(あ)いながらの珍(ちん)道(どう)中(ちゅう)。赤穂(あこう)では、赤穂(あこう)ニャン士(し)たちが主(しゅ)君(くん)に魚(さかな)ドロボウの濡(ぬ)れ衣(ぎぬ)を着(き)せた猫(ねこ)をこらしめる討(う)ち入(い)りにも参(さん)加(か)。しかしマルは「にくしみはにくしみしか生(う)まない」と仲(なか)を取(と)り持(も)つのだった。


 そして城崎(きのさき)で、ついにコザクラを発(はっ)見(けん)。しかしコザクラの恋(こい)人(びと)マルコムは、昔(むかし)人(にん)間(げん)に傷(きず)つけられたことを恨(うら)み、コザクラと桜(さくら)子(こ)との再(さい)会(かい)に反(はん)対(たい)する。しかし「みんなが仲(なか)良(よ)くなれますように!」というマルの必(ひっ)死(し)の祈(いの)りが届(とど)き、神戸(こうべ)・須(す)磨(ま)浦(うら)公(こう)園(えん)の満(まん)開(かい)の桜(さくら)の下(した)、コザクラはマルコムとともに桜(さくら)子(こ)との再(さい)会(かい)を果(は)たす。



■第(だい)2シリーズ(2023年(ねん)4月(がつ)~24年(ねん)1月(がつ))マルの真(ま)夏(なつ)のプレゼント



 兵(ひょう)庫(ご)五(ご)国(こく)を旅(たび)したマルは、西宮(にしのみや)の小(しょう)学(がく)生(せい)ケンタと大(だい)親(しん)友(ゆう)に。でっぷりとしたお腹(なか)に愛(あい)くるしい顔(かお)だが、学(がっ)校(こう)では外(がい)見(けん)をからかわれて悩(なや)んでいる。ケンタを勇(ゆう)気(き)づけようと、マルは首(くび)に巻(ま)く播州織(ばんしゅうおり)のストールをもう一(ひと)つ手(て)に入(い)れ、プレゼントしようと旅(たび)に出(で)る。


 丹(たん)波(ば)市(し)青(あお)垣(がき)町(ちょう)に播州織(ばんしゅうおり)の素(そ)材(ざい)となる綿(めん)花(か)畑(ばたけ)を訪(たず)ね、豊岡市(とよおかし)の大(だい)学(がく)で「自(じ)分(ぶん)らしさ、自(じ)分(ぶん)だけの武(ぶ)器(き)とは」と考(かんが)える。播州織(ばんしゅうおり)の産(さん)地(ち)、西(にし)脇(わき)市(し)に着(つ)くとショーの最(さい)中(ちゅう)で、マルはデザイナーのニーメに赤(あか)のストールを巻(ま)かれ、ランウェイを歩(ある)くことに。そこで「俺(おれ)の武(ぶ)器(き)は勇(ゆう)気(き)だ!」と気(き)づく。





 マルはショーで出(で)会(あ)ったモデル、ウサギのマーコと淡(あわ)路(じ)島(しま)へ。マーコは運(うん)命(めい)の相(あい)手(て)マルと会(あ)ったことで、故郷(ふるさと)イギリスに戻(もど)ることになるが、最(さい)後(ご)の時(じ)間(かん)を使(つか)い、マルを宝(たから)塚(づか)市(し)の歌(か)劇(げき)団(だん)のステージに出(しゅつ)演(えん)させる。マルは勇(ゆう)気(き)を出(だ)して自(じ)分(ぶん)を表(ひょう)現(げん)すると、客(きゃく)席(せき)にいたケンタに赤(あか)のストールを贈(おく)る。そしてマーコは故郷(ふるさと)へと旅(たび)立(だ)った。



■第(だい)3シリーズ(2024年(ねん)5月(がつ)~25年(ねん)2月(がつ))マルの怪(かい)盗(とう)X(えっくす)を追(お)え!



 マルはある日(ひ)突(とつ)然(ぜん)身(み)に覚(おぼ)えのない宝(ほう)石(せき)ドロボウの容(よう)疑(ぎ)者(しゃ)として、警(けい)察(さつ)ネコに追(お)われる身(み)になる。指(し)名(めい)手(て)配(はい)の顔(かお)はマルそっくりな、コザクラの恋(こい)人(びと)マルコムだった。「きっと何(なに)か事(じ)情(じょう)があるはず」。マルコムを捜(さが)すため、マル3巡(じゅん)目(め)の兵(ひょう)庫(ご)の旅(たび)が始(はじ)まった。


 宍粟市(しそうし)のツチノコ、ノッコーらと出(で)会(あ)いながら、マルはマルコムが地(じ)震(しん)でたくさんの人(ひと)やネコが亡(な)くなった一(いち)月(がつ)十(じゅう)七(なな)日(にち)早(そう)朝(ちょう)、神戸(こうべ)に現(あらわ)れる「光(ひかり)のトンネル」で、コザクラを亡(な)くなった人(にん)間(げん)のおばあさんと再(さい)会(かい)させるため、宝(ほう)石(せき)商(しょう)に奪(うば)われた形(かた)見(み)の宝(ほう)石(せき)を追(お)っていることを突(つ)き止(と)める。





 加(か)西(さい)市(し)でついにマルコムを見(み)つけたマルは、光(ひかり)のトンネルで再(さい)会(かい)しようと約(やく)束(そく)する。そして当(とう)日(じつ)。コザクラはおばあさんと、ノッコーは亡(な)くなったお母(かあ)さんと再(さい)会(かい)する。その様(よう)子(す)を見(み)届(とど)けたマルは仲(なか)間(ま)に別(わか)れを告(つ)げ、淡(あわ)路(じ)島(しま)の野(の)島(じま)断(だん)層(そう)へ。ひび割(わ)れたトンネルから、新(しん)温(おん)泉(せん)町(ちょう)のおばあさん猫(ねこ)夢(ゆめ)千(ち)代(よ)の故郷(ふるさと)・広(ひろ)島(しま)にワープするのだった。



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