※応募総数 277点
板井幹
洲本市(8月16日)
先祖の霊を送り出す伝統行事「火踊り」。炎が魂を宿しているようで目を引きました。(ニコンD850 28~300ミリ 絞りf25 2秒)
大森利昭
香美町(7月26日)
派手さがないことがかえって印象的です。(フジフイルムX100S 38ミリ 絞りf6.4 950分の1秒)
西尾秀己
たつの市(8月2日)
雨のように落ちる花火。見物する人たちも写し込み、迫力ある1枚に仕上げました。(ソニーα7RⅣ 100~400ミリ 絞りf11 8秒)
松本潤子
大阪市(7月11日)
不安定な天気が少なくなかった今夏を象徴するようなカットです。(ソニーα6700 18~135ミリ 絞りf8 250分の1秒)
木藤将人
養父市のハチ高原(7月26日)
星景写真は地上の被写体が大事。お手本のような作品です。(OM SYSTEM OM‐1 MarkⅡ 10~25ミリ 絞りf1.7 20秒)
鳥居竹夫
明石市(8月2日)
いい光線状態で撮影しました。(キヤノンEOSKissX7 10~18ミリ 絞りf8 40分の1秒)
吉田義春
播磨町(7月23日)
タコと人の対比が面白いですね。(キヤノンEOSR5 24~240ミリ 絞りf14 125分の1秒)
田上利治
松江市(8月16日)
赤瓦が並ぶ景観は、まるで異空間の世界です。(キヤノンEOS50D 18~400ミリ 絞りf16 640分の1秒)
明野敏行
佐用町(8月6日)
家族の情景を写し込んだように見えます。(キヤノンEOSR6マークⅡ 100~400ミリ 絞りf8 1000分の1秒)
近藤重光
神戸市須磨区(8月7日)
ほのぼのするショットです。(スマートフォン オート撮影)
梅津郁朗
宇野徹
大谷稔彦
北條美和
吉田和彦
平井明美
西川浩美
鳴滝塁
浜田修身
荒木孝允
伊藤賢治
斎寺義則
山口康博
山田隆一
中間弘久
米沢貞雄
掛橋利道
國本喜和
山本喜一
中岡悟
感性と数字
駆け出しの頃、勢いで写真を撮っていました。「感性を信じて」と書けばかっこいいですが、要は素人だったのです。入社試験で第2希望に「写真部」と記入。当然、第1希望の部署へ行きたかったのですが、第2希望を空欄で書くと不利に感じ「おもろそう」と軽い気持ちで書きました。
ところが入社前に阪神・淡路大震災が発生。「君は第1希望への配属がほぼ決まっていたが、記録の重要性が増して急きょ写真部になった」と後日、当時の上司から聞きました。配属後は厳しい教育の日々。素人にとっては苦悩の連続でした。一方、写真の面白さにも出合いました。直感に沿って撮る行為は楽しいものです。しかし数カ月たつと同じ撮影法を繰り返すループにはまっていることに気づきました。
その後、あえて35ミリ、50ミリなど単眼レンズを使い始めたことが「数字」への目覚めです。シャッター速度、絞り、感度…、カメラ操作に数字はつきもの。現場ではたとえ一瞬でも、自身を客観視するため数字を軸に考えることにしました。それから表現の幅が少しずつですが広がりました。
当然、感性も大切。両者をバランスよく操りレンズを向けていきたいものです。
(映像写真部次長 中西大二)